lesson-3_ENSとは
📚 ENS とは
Shopifyなどを使用していてドメインを購入したことがある場合は、ドメインネームサービス(DNS)を使用したことがあるかと思います。
ENSはEthereumNameServiceの略です。ENSは近頃Twitterなどでしばしばみかける.eth
ドメインを提供します。
これにより誰にも許可を求めることなく、文字通り独自のドメインサービスを作成できます。
通常、ドメインを受け入れてもらうには、大手ISPプロバイダーと取引を行う必要があります。
たとえば、ドメインを.unchainiscool
にしたい場合、大手インターネットプロバイダーがそれを承認する必要があります。
それを経ないとドメインによって「存在しません」といった趣旨のエラーページが表示されてしまいます。
さて、前回と今回の内容で、Polygonが合理的で、ENSが何であるかが大体ご理解いただけたと思います。
これからPolygonブロックチェーン上でENS同様のサービスを作成します。
誰でもドメインNFTを購入して、それを活用することができるようなサービスです。
また、誰もがドメインネームを介して所有者ウォレットにアクセスできるようにもなります。
さらに、公開されたブロックチェーンは止められないため、誰もあなたのデータを削除したり、あなたの大切なドメインを消したりすることはできません。
.dev
や.net
のような新しくシンプルでスマートなドメインを作成して 4〜5 年利用するには、web2 の世界では多額の費用がかかります。
しかし、私たちはこれから何杯かのコーヒー代程度で同等のことを行えるのです。
🤔 イーサリアムネームサービス(ENS)
ENSの最大の問題は取引手数料です。 名前を登録するには、イーサリアムブロックチェーンにガス料金を支払う必要があります。
ドメイン名「ExpensiveNameService」を1年間登録するのにかかる費用は時価にもよりますが10000円以上かかることが多いでしょう。
昼食何十食分とか計算してしまいますよね。
また、大きな問題は、チェーン上でデータを更新したり、ウォレットを変更したりするときは、これもガス代の時価によりますが、3000円からそれ以上を支払う必要があるということです。 合計したら何回分おいしいものが食べられるのでしょうか?
重要なことですが、ブロックチェーンにデータを書き込むには料金を支払う必要があるのです。
🤖 ドメインネームサービスでは何ができるのでしょうか?
グローバルAPIのようなものを思い浮かべてみましょう。
誰もがAPIにアクセスでき、取得可能なデータを保存できます。
ENSを使用すると、登録したネームにたくさんの独自データを紐付けて保存できます。
ENS の例 ( cryptonerdtokyo.eth )
いろいろなサービスのユーザー名、メールアドレス、ウェブサイト、さらにはNFTアバターなどが設定されています。
インターネット上のすべての人がこのデータにアクセスできます。
便利ですよね。
もうプロフィール写真を二度とアップロードする必要がなくなるかもしれません。
もちろん恐い一面もあるかもしれませんが、これからいろいろな用途の拡大が見込めることでしょう。
💪 さぁ、いよいよプロジェクトに取り掛かりましょう。
ここまでENSのようなブロックチェーン上におけるドメインネームサービスについて理解を深めてきました。
では、次回からいよいよENSのようなWebアプリを実際に作成してみましょう!
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次のセクションから実際に手を動かしていただきます。きっと楽しくなってきますよ。