lesson-2_ポリゴンとは
📚 Polygonとは
ドメインサービ スのコーディングに入る前に、今回Polygonを採用する理由について少しお話ししましょう。
このプロジェクトは、ユーザーがスマートコントラクトから独自のドメインを購入して所有できるサービスを構築することを目的としています。
ユーザーがサービスの代金を支払う場合、通常、トランザクション手数料だけで40ドルを負担するのは好ましくないでしょう。
ただし、イーサリアムの取引には現在は実際にこれ以上の費用がかかってしまうことも多いのです。
ここでPolygonの利点が重要になってきます。
技術的には、Polygonは、さまざまなブロックチェーンで構成されるプロトコルおよびフレームワークです。
今回、私たちは最も一般的なチェーンであるPolygonPoSチェーンをもとに構築します。
一体どういったものでしょう?
それは、イーサリアムと並行して実行され、定期的にチェックポイントを送信していくような別のチェーンです。
少し分解してみましょう。
イーサリアムブロックチェーンは、その上に他のブロックチェーンを構築できるため、「レイヤー1」ブロックチェーンと呼ばれます。
PolygonPoSチェーンは、イーサリアムの脇に構築されたブロックチェーンであり、並行して実行されサイドチェーンとも呼ばれます。
(いわゆるレイヤー2と主張する向きもありますが性質はサイドチェーンです。このあたり初学の段階からこだわると複雑になりますが、興味がある方は検索してみてください。)
さて、ここで例えばご自分がシェフとしてキッチンを経営している状態を想像 してみましょう。
注文を受けて、キッチンに戻り、調理してから提供しなければならないのは、かなり面倒です。
目が回るような忙しさでしょう。
代わりに、ウェイターのチームを雇って、キッチンと顧客の間のレイヤーとして機能させます。
そうすればウェイターは注文をより効率的に受け取り、それを直接キッチンに渡せます。
これは、イーサリアムとポリゴンの関係に似ています。
イーサリアムは、たくさんのトランザクションを処理するように構築されていないため、処理が遅くなりがちです。
Polygonは、より多くのトランザクション数を処理でき、トランザクションを一旦まとめて、最終的に信頼できる情報源としてイーサリアムに渡します。
なかなか理屈だけではイメージがわきませんよね。
実際にPolygonでこのプロジェクトを勉強すればよくわかるようになります!
💥 ポリゴンvsイーサリアム
それでも「イーサリアム以外のブロックチェーンを学習して役に立つのかな?」とお考えかもしれません。
大丈夫です! Polygon PoSチェーンはEVM(Ethereum Virtual Machine)と互換性があるため、Ethereumで実行されるすべてのものは、少し設定を変えれば特に大きな書き換えなしでPolygonでも実行できます。
Polygonでは高いトランザクション費用を払う必要はありません。
Polygonははるかに高速で安価であるため、合理的です。
また、Hardhat、Remix、Truffle、web3jsなどの人気のあるEthereum開発ツールはすべてPolygonで動作します。
言い換えればPolygonを学習しておけばいつでもEthereum向けの開発はできるということですね。
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