lesson-1_NFTとは何か?
🎟 NFT とは?
NFTは「Non-Fungible Token(=非代替性トークン)」の略であり、ある「データ」へ のリンクの所有権という暗号資産(=トークン)のことを指します。
ブロックチェーンの技術を用いれば、デジタルアート作品、ビデオ、画像など、デジタル上に存在するすべてのデータをNFTとして扱うことが可能です。
NFTの特徴は、主に下記の3つがあげられます。
- 唯一性を証明できる
- 改ざんできない
- データの作成者/所有者を記録できる
データ管理に用いられるブロックチェーン技術は、それぞれの「トークン」に固有の識別子を付与し、所有者が保有するトークンが一点物であることを証明します。
🪙 トークンとは?
トークンは、ブロックチェーン技術を利用して発行されたインターネット上でやりとりできる財産的価値(= 暗号資産)のことを意味します。
トークンには、主に2つの種類があります。
-
Fungible Token(=代替性トークン)
- 同じ種類の2つのトークンは同じ価値を持つ。
-
Non-Fungible Token(=非代替性トークン)
- 同じ種類の2つのトークンは同じ価値を持たない。
下記の例を見ていきましょう。
Fungible TokenとNon-Fungible Toke(NFT)の違いは、主に下記の2点です。
🪙 Fungible Token
- 例:ビットコイン(BTC)という暗号資産
- 分割できる
- 代替できる
🖼 Non-Fungible Token( NFT)
- 例:Twitterの創業者ジャック・ドーシー氏の「初めてのツイート」へのデータリンク(= 暗号資産)
- 分割できない
- 代替できない
どちらのトークンも、「インターネット上でやりとりできる財産的価値(=暗号資産)」ですが、NFTに関しては、一点ものであることに価値があります。
実際にジャック・ドーシー氏の「初めてのツイート」はOpenSeaで販売され、現在約3億円の価値がついています。
以下の例を考えてみましょう。
- OpenSeaでジャック・ドーシー氏の「初めてのツイート」のNFTを購入する
- 購入者は、ジャック・ドーシー氏の「初めてのツイート」データへのリンクを所有できる
- 購入者が、約3億円の価値がある暗号資産を保持していることがブロックチェーン上に記録される
✍️: Fungible Token と Non-fungible Token の違い 「分割できるかどうか」も、Fungible と Non-Fungible Token の違いの一つとして認識しておきましょう。
今回のプロジェクトでは触れませんが、この二つのトークンの違いを知っていることは、今後 Web3 に関する学習を進める上で重要です。
次に、実際のアートの例を用いて、NFTとアートの親和性に触れたいと思います。
🎨 アートと NFT
ここで、思考実験をしてみましょう。
ピカソは、100 点のデジタルアートを作成し、「Sketch」コレクションとして販売することにしました。
ピカソは、彼の作品に暗号資産的価値をつけるために、「スマートコントラクト」を実装しました。
スマートコントラクトの中で、彼は 100 点の作品に対して、次のように一意の識別子を与えました:Sketch #1、Sketch #2 ... Sketch #100。
次に、ピカソは、イーサリアムウォレットを使って、NFT コレクションをパブリックブロックチェーンにデプロイしました。
これで、誰でも、ピカソの NFT コレクションをオンラインで見ることができます。
ある人が、ピカソの「Sketch #1」を購入したいと言いました。
ピカソは、購入者のパブリックウォレットアドレスを使用して、購入者に NFT を「転送」し、作品を販売しました。
購入者が、ピカソの作品「Sketch #1」を所有していることがブロックチェーン上に記録されました。
ここで、ピカソがスマートコントラクトに実装した機能は下記の2点です。
-
自分のパブリックアドレスで自分のNFTコレクションに署名する。
-
100点の作品にユニークな識別子(Sketch #1、Sketch #2、Sketch #3など)を付与する。
この2つの機能により、この世に 100 点しか存在しない「Sketch」コレクションが、ピカソによって作成されたことを、ブ ロックチェーン上に記録できました。
これは非常に強力な概念です。
ブロックチェーンの技術を用いれば、どんなデジタルファイルでも、NFT化して、ユニークで価値のあるものにできます。
NFTやトークンの概念について理解しておくことは、これからの作業を進める上で重要です。
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